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男はつらいよ 寅次郎紅の花 [映画]

1995年12月公開。
寅次郎は阪神淡路大震災でボランティアとして活躍。
その姿をテレビで見て、柴又のみんなは驚く。
一方、満男は久しぶりに訪ねてきた泉から結婚の報告を聞く。
ショックを受けた満男は岡山まで結婚を止めにいき、式を中止させてしまう。
失意の満男は奄美大島の加計呂麻島で偶然、リリーと出会うのだった。

公開翌年の8月に渥美清が亡くなったため
シリーズ最終作となった。
渥美清の肝臓癌は肺にまで転移しており、
出演できたのは奇跡に近いという。
リリーがマドンナとして4回目の登場。
リリー役の浅丘ルリ子は最後の予感がしたため、
「寅さんと結婚させてほしい」と監督に頼んだそうだ。
ただ2人の年齢や境遇を考慮すると、
結婚という形式がふさわしいかどうかは微妙であろう。
形式よりも心で繋がっている2人には
ふさわしいラストだったのではないだろうか。

最後だとわかって、また渥美清の病状を知って、
この作品を見ると様々な想いが胸に渦巻き、
感慨深くなってしまった。
またいつの日か一作目から見直そうと思う。





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