ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常

女性1人で育児を抱え込む、
ワンオペ育児が問題となっている。
「イクメン」という言葉がもてはやされ、
育児をする男性が増えてきた印象が強くなってきた。
しかし自称イクメンが行っているのは
家事や育児ではなく「子どもと遊ぶ」ことだけが多い。
実際、男性の家事・育児参加率は増えてはいないのだ。
夫婦で家事・育児の分担表を書き出してみると、
そのことがよくわかる。

会社の上司たちは専業主婦の犠牲的努力の結果、
出世した可能性が高いので、
家事・育児の苦労は理解できていない。
日本社会全体が過去の性別役割分担意識から逃れられず、
女性もそれに捕われてしまっている。
最後はワンオペ育児を乗り切る方法についても触れられていた。

家事、育児はしんどいことが多い。
女性は妊娠中期、悪阻のときから大変だ。
そこで相手に優しく接するかどうかは
男性の性格にもよるだろうし、
周産期に関する知識、仕事の忙しさ、金銭的余裕、夫婦の相性、将来の展望等々
諸々の条件が複雑に絡み合っていると思う。

たいへん読みやすい内容だった。
夫婦は自分たちを見つめ直すために、
若者は将来を考える上で、一読してみては如何だろうか。

ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常

• 作者: 藤田 結子
• 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
• 発売日: 2017/06/21
• メディア: 単行本