明日のマーチ：指導員の雑記帳：SSブログ

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明日のマーチ　[小説] [編集]

山形県鶴岡市の工場で派遣切りにあった4人の若者たちが
東京まで徒歩の旅をすることになった。
シューカツに失敗した陽介、中国残留孤児三世の豊泉、ネットおたくの伸也、
旅を続ける無口な大男修吾、4人の若者たちは個性がはっきりしており、
物語に感情移入しやすくなっていた。
ブログやツイッターなどで明日のマーチは有名になっていくが、
葛藤も増えていくのだった。

普通の若者っぽくバランスの良い陽介の視点で物語が進んでいくので、
過剰に若者を擁護するわけでもなく、厳しい現実と向き合いながら、
自分の頭で考えて成長していくところが良かった。