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性と柔: 女子柔道史から問う [学問]

バルセロナ五輪柔道銀メダリストにして社会学者の著者が
不祥事の続く柔道界の根底に流れる問題を解き明かそうとしている。

現在、語られている講道館の柔道正史に描かれていない秘史、
大日本武徳会の存在を振り返ることで、
柔術、柔道の技術的変遷や女子柔道が
どのようにして扱われてきたかを検証している。
また、柔道の海外普及に伴って
諸外国で女子柔道が立ち上がっていき、大会が開催される経緯も詳細に描かれており、
黎明期を知る上で興味深いものがあった。
多発する柔道事故や体罰問題、
実績至上主義の全柔連についても
触れられており、柔道界の特殊な体質が伝わってくる。
いろいろあった柔道界の問題点がわかりやすくまとめられていた。


性と柔: 女子柔道史から問う (河出ブックス)

性と柔: 女子柔道史から問う (河出ブックス)

  • 作者: 溝口 紀子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/11/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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