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袴田事件を裁いた男 無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元判事の転落と再生の四十六年 [ノンフィクション]

2014年3月27日
「証拠は捏造された疑いがある」として死刑が停止され
再審決定した袴田事件。
事件の主任裁判官だった熊本典道氏は無罪を訴えながら、多数決で負け、
死刑判決分を書くことになった。
それ以来、熊本氏は酒に溺れ、家庭は崩壊し、
ホームレス同然になってしまう。
2007年、熊本氏は無罪の心証があったことを初めて公にする。
勇気ある美談と捕えられがちだが、
親族、関係者にはまた違った想いがあるのだった。

かなり綿密に取材がなされていた。
特に娘の熊本氏への家庭人としての評価は厳しいものだった。
単純な美談でないところに、人間の深みや業を感じた。


袴田事件を裁いた男  無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元判事の転落と再生の四十六年 (朝日文庫)

袴田事件を裁いた男 無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元判事の転落と再生の四十六年 (朝日文庫)

  • 作者: 尾形誠規
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/06/06
  • メディア: 文庫



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