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奇妙なアメリカ: 神と正義のミュージアム [学問]

アメリカ各地にある8つミュージアムを調査して
アメリカ社会や文化の考察を試みている。
読んでいると覇権主義的で自己肯定感が強く
硬直化した思想に囚われているアメリカといった印象が強くなる。
しかし反対意見に対してもオープンなところもあり、
なんでも飲み込む懐の深い様子も窺える。
(『全米原子力ミュージアムの前で核廃絶運動をしても問題は起こらない)
最後の『戦艦アリゾナ号メモリアル』は真珠湾攻撃についての展示だが、
当時の日本社会の様子や歴史的文脈、
年老いた兵士たちのコメントも紹介されている。
日米関係への配慮もあるだろうが、グローバル化の中、
アメリカでも多文化主義的感性を持った思想も広がりつつあるということを
示した好例だといえる。

掲載されているミュージアムを記す。
『創造と地球の歴史のミュージアム』
『全米原子力ミュージアム』
『クリスタル・ブリッジズ・ミュージアム』
『犯罪と罰のミュージアム』
『全米日系アメリカ人ミュージアム』
『ルイジアナ州立ミュージアム』
『ナショナル9.11メモリアル』
『戦艦アリゾナ号メモリアル』


奇妙なアメリカ: 神と正義のミュージアム (新潮選書)

奇妙なアメリカ: 神と正義のミュージアム (新潮選書)

  • 作者: 矢口 祐人
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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