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荒木飛呂彦の漫画術 [新書]

『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦が
自らの経験をもとに漫画の描き方をわかりやすく語っている。
客観的な分析が鋭いので、今まで読んだ漫画を思い浮かべると
頭の中が整理されるのではないだろうか。

著者の漫画を読んでいると、
映画の影響が強いのだろうなと思うことが多い。
空条承太郎の造形にクリント・イーストウッドを参考にしているのは
やや意外だったが。
キャラクターの身上調査書を作成、綿密な現地取材、詳細な時代研究、
等々、丁寧な仕事ぶりと真摯な姿勢が伝わってくる。

著者が言う「漫画の基本四大構造」は
「キャラクター」「ストーリー」「世界観」「テーマ」である。
それらを自らの絵で作り上げる漫画は
彼の言うとおり、まさしく『総合芸術』にもなりうるのだろう。


荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

  • 作者: 荒木 飛呂彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: 新書



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