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アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機 [ノンフィクション]

1990年代中盤から2000年代初頭までの就職氷河期世代。
この世代は非正規雇用や職につけなかった人が多く、
月収は他の世代と比較しても低い。
うまく生きていくことができなかった人たちは自己肯定感が低いままだ。

景気が上向きになっても
新卒一括採用、正社員優遇の日本の会社では
這い上がることが難しくなっている。
低賃金ゆえに結婚もできず、子どもを持つことを諦める人たちも。
最もボリュームのある団塊ジュニア周辺が出産の機会を逃したことにより、
少子高齢化は加速していくことになった。

競争の中で生きてきた氷河期世代は
勝てなかったのは自分たちの「自己責任」と思いがちで、
努力が報われた団塊世代の親たちも、
彼らの悩みや苦しみを理解することはできない。

氷河期世代が苦しんでいる具体例が続々と出てくるので、
読んでいると胸が痛くなる。
政府の支援は果たして機能するのだろうか。


アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機

アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機

  • 作者: NHK「クローズアップ現代+」取材班
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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共通テーマ:スポーツ

すぐそばにある「貧困」 [ノンフィクション]

日本人の6人に1人が相対的貧困状態にあるとされている。
貧困は誰の身にも降りかかる可能性がある問題なのだ。

著者はNPO法人で生活困窮者への相談支援をしており、
自身の活動経験をわかりやすく平易な言葉で描いている。
貧困問題や福祉の窓口について理解が深まる。
著者自身が悩める人なので感情移入はしやすい。


すぐそばにある「貧困」

すぐそばにある「貧困」

  • 作者: 大西 連
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2015/09/08
  • メディア: 単行本



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僕たちの広告時代 [ノンフィクション]

著者はかつて広告業界の一線で活躍していた人物。
1970年代から80年代、広告が花形だったころの思い出が
美しく語られている。
仕事なので本当はもっと汚い部分もあったのだろうけど。

時代の雰囲気が伝わってくるので、
懐かしさに浸れるだろう。


僕たちの広告時代

僕たちの広告時代

  • 作者: 間宮 武美
  • 出版社/メーカー: 宣伝会議
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: 単行本



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産声のない天使たち [ノンフィクション]

2017年の「AERA」連載を書籍化。
出産は病気ではなく、必ず元気な赤ちゃんが産まれてくると思われがちだ。
そのため出産にまつわる悲しい話は耳にすることが少ないし、
当事者も心の痛みを表に出しづらい。
周囲も理解が難しく、配慮のない態度や悪気のない言葉で傷つけてしまう。

この本では死産や新生児死について経験者の心の動きまで深く取材しており、
命について考えさせられる内容となっている。
遺族を失った悲しみに寄り添い支える、
グリーフケアの重要性についても触れられている。


産声のない天使たち

産声のない天使たち

  • 作者: 深澤 友紀
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/03/20
  • メディア: 単行本



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老後親子破産 [ノンフィクション]

2015年8月に放送されたNHKスペシャル
『老人漂流社会 親子共倒れを防げ』を書籍化。
介護離職した中高年が親と同居し、年金だけでは生活できずに老後破産。
非正規雇用の子どもが親と同居のまま中年になり、
高齢になった親が働き続けねばならない状態。
厳しい現実が取材を通して丹念に描かれ、
老後破産は誰もが陥る可能性があることを言及している。
読んでいて、胸が痛くなる。
特に過去、楽しい思い出があった家族が破産していく様子は切ない。


老後親子破産

老後親子破産

  • 作者: NHKスペシャル取材班
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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