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閉塞経済 [新書]

前半は80年代の金融自由化によりバブルが発生したことが、
経済史に沿って、簡潔に書かれている。

中盤はアメリカに倣った構造改革の問題点に論及している。
いわゆる「いざなぎ超え」は輸出依存の結果であり、
内需拡大にはつながっておらず、新しい成長産業ができたわけでもない。
果たしてアメリカ型が正しかったのか。
著者は他に模索すべき例として北欧を上げている。

後半は教育、医療、年金問題、格差問題等について
経済学の理論を交えて解説している。
かなり読みやすく書かれているが、教育関係の記述は少し安直に思えた。

現代の経済問題について理解を深めるのには良い新書だと思う。
文章も分かりやすかった。


閉塞経済―金融資本主義のゆくえ (ちくま新書 (729))

閉塞経済―金融資本主義のゆくえ (ちくま新書 (729))

  • 作者: 金子 勝
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 新書



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