私たちはこうして「原発大国」を選んだ - 増補版「核」論 [新書]
2002年に刊行された「核」論の増補版。
戦後、日本は原子力的日光、アメリカの核エネルギーの威光の中、
唯一の被爆国でありながら、核技術を発達させ原子力発電所大国になった。
日本にとって原子力とはなんだったのか。
初代ゴジラや鉄腕アトムなどの文化的視点、
高度経済成長や大阪万博、日本列島改造論などの社会的視点、
その他思想的視点等々、様々な角度から戦後史を見つめなおし、
どのようにして、日本に核技術が捻れて浸透していったかが検証されている。
1999年のJOC臨界事故の記述を読むと
原子力は怖いと改めて思ってしまう。
しかし人間は過ちや事故を忘れてしまうものなのだ。
消費や贅沢への欲望から逃れられず、
破滅と紙一重の繁栄と衰退が待ち構える成長を続けていかざるをえないのだろうか。
客観的と思われがちな科学の信憑性、情報の非対称性、
なし崩し的に動いていく世の中の危険性、等々について考えさせられた。
戦後、日本は原子力的日光、アメリカの核エネルギーの威光の中、
唯一の被爆国でありながら、核技術を発達させ原子力発電所大国になった。
日本にとって原子力とはなんだったのか。
初代ゴジラや鉄腕アトムなどの文化的視点、
高度経済成長や大阪万博、日本列島改造論などの社会的視点、
その他思想的視点等々、様々な角度から戦後史を見つめなおし、
どのようにして、日本に核技術が捻れて浸透していったかが検証されている。
1999年のJOC臨界事故の記述を読むと
原子力は怖いと改めて思ってしまう。
しかし人間は過ちや事故を忘れてしまうものなのだ。
消費や贅沢への欲望から逃れられず、
破滅と紙一重の繁栄と衰退が待ち構える成長を続けていかざるをえないのだろうか。
客観的と思われがちな科学の信憑性、情報の非対称性、
なし崩し的に動いていく世の中の危険性、等々について考えさせられた。
私たちはこうして「原発大国」を選んだ - 増補版「核」論 (中公新書ラクレ)
- 作者: 武田 徹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: 新書
今や非核3原則は古いです。これからは「持ってるで、作ってるで、使ったで」です。
by 「比較」3原則 (2011-05-30 01:36)