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マイクは死んでも離さない―「全日本プロレス」実況、黄金期の18年 [ノンフィクション]

1972年から1990年まで18年間「全日本プロレス中継」の実況をしていた
元日本テレビアナウンサー倉持氏のプロレス黄金期回顧録。
暴露的な話は少なく、
倉持氏の実況への真摯な取り組み、レスラーへの尊敬の念が丹念に書かれていた。

テレビ局員として視聴率からプロレスを捕える発想が強調されている。
馬場、ブッチャー、鶴田、三沢への想い、
ライバル古館アナの分析、新日本、猪木への憧憬、等々が印象に残った。
倉持氏は実況を引退した後、プロレス会場に足を運ぶことはなかったという。
自分は果たしてプロレスが好きだったのか。
エピローグには当時のプロレスに関わる者の葛藤が書かれてあり興味深かった。


マイクは死んでも離さない―「全日本プロレス」実況、黄金期の18年

マイクは死んでも離さない―「全日本プロレス」実況、黄金期の18年

  • 作者: 倉持 隆夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 単行本



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